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2024.10.17 スタッフブログ / なつめ調剤薬局

防災士-薬剤師Oによる防災基本講座 その5

心肺蘇生法 心肺蘇生・救命処置について

 

 

 

 

 

 

 

いつ、どこで突然の怪我や病気に襲われるかわかりません。

病院に行くまでに応急手当をすることで、悪化を防ぐことができます。

その中でも緊急を要するのは、心臓や呼吸の停止です。

この応急手当を救命処置といいます。

心肺停止の原因は色々ありますが、心肺蘇生とAED使用の流れを示します。

①深呼吸して、落ち着きましょう。

②安全確認 
傷病者だけでなく、救助する側の周囲の安全確認・安全確保

③反応を確認する
傷病者の肩などを優しくたたきながら、「もしもし大丈夫ですか?」と大きな声で呼びかけてください。反応があるかないか確認してください。
⇒反応があれば、具合を尋ねる。応急手当を行う。

④反応なしなら、大声で応援を呼ぶ:119番通報・AED手配を依頼する。
通信司令員の指示に従う。この時電話のスピーカー機能を活用してください。

⑤普通の呼吸は、できているか?
⇒呼吸が、できているようなら応援・救急隊を待つ
⇒呼吸が、できていないようなら直ちに胸骨圧迫(100~120回/分のペース)30回・気道確保して人工呼吸2回(口対口で鼻をつまみながら息を吹き込む)を永遠に繰り返します。
両乳首の中間部に、手の甲に反対の手の平を重ねて、両肘をまっすぐ伸ばし真上から垂直に傷病者の胸が5センチ沈み込むように圧迫する。

⑥AED到着・装着
AEDが到着したら、傷病者のそばに置き、蓋を開け電源を入れます。(蓋を開けたと同時に電源が入る機種が多いです。)
音声メッセージの指示に従い操作します。
イラストに従い右乳首の上・左わき腹2ヶ所にパットを張ります。
貼り付けると自動的に心電図解析が始まります。
AEDが電気ショックが必要と解析したら、AED操作者は「皆さん、離れて!」と告げ、傷病者に誰も触れていないこと確認・充電完了後ショックボタンを、押してください。AEDは2分おきに自動的に心電図解析を行います。
以後は心肺蘇生とAED使用手順を救急隊員到着まで続けてください。

AEDが、電気ショック不必要と、解析したら直ちに胸骨圧迫30回・人工呼吸2回を、救急隊員が到着まで続けてください。
傷病者が普段通りの呼吸が戻り呼びかけに反応するまで、AEDによる解析中・電気ショック時以外、なるべく中断することなく心肺蘇生を根気強く続けてください。

 

次回は、南海トラフ地震臨時情報 巨大地震注意 発令後の今について・・・です。

参考文献:一般社団法人救急振興財団 ガイドライン2020対応 応急手当講習テキスト改訂6版