ユウ薬品株式会社

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2024.09.17 スタッフブログ / アカネ調剤薬局

10月からお薬代が上がる!?

みなさんこんにちは!

アカネ調剤薬局の栗原です。

 

今年は10月くらいまで暑さが続くらしいですね。。。

早く涼しくなって欲しいところですが、その後すぐに寒くなりそうでもあり、体がついていかない気がして心配です。

「あー最近涼しくなってきたなぁ」なんて油断しているうちに、衣替えを忘れて風邪をひいてしまった、なんてこともあるかもしれません。暑いと思っていても、温度調節のできる服装は早めに準備しておきましょう。

 

選定療養費っていう新しい制度

さて、10月というと、薬局業界では「お薬の金額が上がるかも」というお話が話題になっています。

ざっくり言うと、「ブランドもののお薬(先発医薬品)を使う場合は、特別料金(追加料金)を払ってくださいね!」という制度です。

薬局では初めて聞く「選定療養費」という制度ですが、実はこの「選定療養費」というもの自体は以前からあります。軽傷なのに救急車を呼んだり、大きい病院に紹介状なしに行ったりしたときにかかる高額な費用。あれです。

「救急車をタクシー代わりに使うんじゃないよ」とか、「紹介状も無しにいきなり大病院に来るんじゃないよ」という意思をビシビシと感じるわけですが、実はこれ、「本当に必要な患者に、必要な医療が届けるため」にとても重要な制度になります。

(決して「高い金をふっかけて儲けてやろう(ゲッヘッヘ)」なんて不純な考えはありません。)

 病院や救急車、お医者さんの数などは限りがあります。「蚊に刺されてかゆい」からと救急車を呼んだせいで、命を救えないことがあってはいけないのです。

 

年々増加する社会保障費

ところで先日、厚生労働省が昨年度の医療費について公表しました。なんと概算で47兆円を超え、今なお過去最高値を更新し続けているようです。昔、とある漫画で「侵入者が勝つ方に66兆2000億円…」というセリフを見てドキドキしていた記憶がありますが、医療費だけでその金額に届くかもしれないと思うとヒヤヒヤします。

何とかその金額を減らさなければ、将来的に必要な医療費を確保できない・・・。そのための施策として注目されているものの1つが、今回話題にも挙がっている「選定療養費」です。日本に国民は1億2400万人いるわけですから、月に1人700円でも医療費を減らせれば、年間1兆円もの医療費が確保できるわけです。

 

先発医薬品は質が良い? 

 医薬品の製造については、国が様々な基準や試験を設けており、厳格に管理されています。

また、ジェネリック医薬品は「生物学的同等性試験」という試験を通過する必要があり、有効成分が先発医薬品と同じだけ体に入ることが証明されています。つまり、「先発医薬品=質が良い」とはなりません。

また近年では、工場の老朽化により製造を中止する先発医薬品も出てきました。一時話題になった健康食品の問題では、工場の老朽化があり別の新しい工場に移転しようとした時に、有毒なカビが混ざってしまったともいわれています。もちろん、厳格に管理されている医薬品の工場でそういった問題は起こらないと思いますが、「先発医薬品だから安心」というのは幻想なんだろうなとしみじみ思います。

逆に、ジェネリック医薬品だからこそ、飲みやすくできるという利点もあります。錠剤を小さくして飲みやすくしたり、使い心地が良かったり。ジェネリック医薬品も、単なる「コピー品」ではなく、「選ばれる工夫」をした商品になっているのです。