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2023.08.27
スタッフブログ / 志度夏目調剤薬局
妊娠後期の腰痛の湿布使用
こんにちは。志度夏目調剤薬局のHです。
妊娠中には使えるお薬と使えないお薬があることは皆さんご存知だと思います。
今回はそのうちの1つをご紹介したいと思います。
妊娠中のマイナートラブルの一つとして、妊娠後期になるとお腹が出て腰への負担が増えるため腰痛を発症します。
この腰痛は現在妊婦である私が身をもって経験していることです。
しかし、ここで気をつけないといけないのが湿布の使用です。
飲み薬ではないので安心と思う方が多く、手に取りやすいですが、市販の湿布や病院で処方してもらった湿布の余りが自宅にあったからといって使っていいとは限りません。
NSAIDsといわれる消炎鎮痛剤のモーラステープ、ロキソニンテープなどは妊娠後期に使用すると胎児動脈管収縮が起こることがあるため、使用を避ける必要があります。
動脈管とは、胎児期特有の血管で、動脈と主肺動脈をつなぎ、血液は右心室から肺を通らずに直接下行大動脈へ流れているものです。出生後に肺呼吸に移行することで閉塞します。その動脈管が収縮すると右心室から動脈管へ流れる血液量が減り、未だ呼吸していない肺へ流れ肺動脈の血管抵抗が高まり、出生後も持続して遷延性肺高血圧症となる可能性があったり、心不全、死亡につながることがあります。
気をつけないといけないお薬についてご紹介しましたが、妊娠中でも使えるお薬はありますので医師や薬剤師にご相談ください。
お薬以外では骨盤ベルトの装着、ヨガやストレッチなどで緩和することがあります。
私はこれらで多少緩和しているのでおすすめです。
妊娠中の腰痛に悩んでいる方がおられたらぜひやってみてください。