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2013.03.25
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在宅医療において私たちができること
こんにちは。
各地で梅に続いて早くも桜の花が咲き始めていますね。
さて、今回は在宅医療についてお話ししたいと思います。
現在、厚生労働省では、できる限り住み慣れた家庭や地域で療養することができるようにと、
在宅医療提供体制の整備に力を入れているようです。
どうして今、在宅医療が推進されているのかと言うと…
自宅での療養を希望する方が増えているため、
医療費削減のため、そして、医療機関の病床数が少ないためなどと言われています。
自宅での療養を希望されている方は終末期においても、
できる限り住み慣れた環境で自分らしく過ごしたいと
考えられている方が多いようです。
ちなみに、現在日本での在宅死の割合をご存知でしょうか?
1950年には全体の80%だったところ、2010年には12%まで低下しています。
そんな中でも、香川県の在宅死の割合は特に低く、下から数えたほうが早いのです。
そういったことからも是非在宅医療について興味を持っていただけると光栄です。
では、在宅医療と通常の病院での医療の違いには何があると思いますか?
ちょっと考えてみてください。
もちろん答えは沢山あると思います。
ここで、先日在宅医療をがんばっておられる先生とお話する機会があったので、
その一部をご紹介したいと思います。
一生懸命治療をした患者さんが亡くなった時に、
家族の方の「なんで死んだんだ」という、悲痛の叫び。
また、言いはしないにしても、本当は助かったのでは?や、
こうしとけば良かったのでは?という、家に帰られてからの疑問。
これは、病院医療ではよく見かけるかもしれないけど、
在宅をやっていると、かなり少ないんだよ。
実際、在宅をやっていて、最期の看取りをすると、必ず家族の方に言われるのが、
「今まで本当にありがとうございました。先生にみてもらえて良かったです。」
という心の底からの感謝の言葉。
病院でももちろん言われることはあるが、家族全員が本当に心の底から、
患者さんは亡くなったにも関わらず良かったですと、言ってくれるのは在宅ならでは。僕は病院で患者さんが亡くなっても、泣くことはあまりなかったけど、
在宅では、毎回涙してしまうんだよね。
ちょっと不謹慎ではあるけど、この瞬間が本当に在宅をやってて良かったなと思える。
病院では泣かないのに…という理由。
私には断言してこういうことだ、とは言えませんが、
病院という医療者側の場所ではなく、自宅という患者様側の場所で
医療を行なっているということが関係するのではないでしょうか。
医療を行う上では、患者様個人のみではなく、ご家族の方との関わりが非常に大切で、
患者様までも含めたご家族全体と信頼関係を築いていきます。
何かあればもちろん飛んでいきますし、最後看取りまで行います。
ほとんど家族の一員になったかのようなイメージです。
ここにその答えの一つがあるのではないでしょうか。
病院ではみられない先生までもが、家族の一員となって、患者さんを本気で支える医療。
良いと思いませんか??
高齢化社会が進む日本において、在宅医療はとても重要なポイントとなってきています。
そこで、私たち調剤薬局ができることは何があるでしょうか。
基本となるのは、来局の難しい患者様へお薬の配達をし、
その管理や説明をすることです。
在宅で患者様が最後まで快適に過ごせるよう、
お薬の使い方を医師と考えたり、効果や副作用の確認を私たち薬剤師が行います。
そして、それを通して患者様を取り囲む医師や看護師、ケアマネージャーの方々
と連携を取り、一人一人の患者様にあったサポートをすることで
ご家族の負担が少しでも軽減することができればと考えています。
お薬のことや在宅医療のことなど、
分からないこと、不安なことがあればいつでも薬局までいらしてください。
少しでも皆様に良いアドバイスができるよう、
私たちも在宅医療についての情報収集をしていきます。
アカネ調剤薬局 MK