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2022.12.15 スタッフブログ / なつめ調剤薬局

やっと偶然にも〇〇さんに会えました・・・。

私は、かねてより是非一度お会いしてみたいと思っていた方に、偶然にも今日お会い出来ました。
その方とは、某大手宅配弁当会社で宅配を担当している高木(仮名)さんという女性です。
なぜ、会ってみたかったのかを少し長くなりますがお話しします。

私の両親は、私の自宅(高松市)から車で50分ほどの田園地帯に住んでいます。
幻視・パーキンソン病様症状を特徴とするレビー小体型認知症(疑い)の父親と抑うつぎみの母親です。

二人とも80歳代半ばであり、母親も毎日食事の用意をするのが大変とのことで、
約1年前から前述の大手宅配弁当会社から週3日間宅配弁当を頼むようになりました。
その後、配達担当が変わり約半年前からは冒頭に書いた高木(仮名)さんが配達してくれるようになりました。

すると毎週火曜日(時には木曜日)、私の携帯電話に
『今日、来週の弁当代金としてお母さまから6,180円ちょうど頂きました』とか
『今日、集金にお伺いしたのですが、お母さまはお留守でしたので木曜日に改めて集金に伺います』といった内容のショートメールが入るようになました。
毎週火曜日(時には木曜日)恒例の行事となり、半年たった今でも続いています。

認知機能低下の簡単な判別方法の一つに、代金の支払い方法を観察する方法があります。
認知機能低下につれて計算能力も低下し、何でも1万円札等の紙幣で支払い、釣り銭の硬貨が貯まるので財布が厚くなる傾向があるということだそうです。
高木(仮名)さんは、敢えて『お母さまから6,180円ちょうど』と表現し、私の母の見守りも兼ねてショートメールをしてくれているのでしょう。
父親一人だけがいても弁当だけを渡し、集金予定のメモだけを置いて帰っています。

蛇足になりますが、父親は介護保険制度に基づく通所リハビリテーションセンターに通っており、現行の制度では3ケ月に1回、リハビリテーションの効果確認のため受診が必要なようです。
担当医が火曜日のみの外来診療であり、いつも私が診察に同行しています。
ちなみに3ケ月に1回の父親の受診・母親の心療内科受診の同行が私の担当、糖尿病でもある父親と高血圧症の母親の内科受診の同行が私の弟と、自然と役割が決まってきています。
ですから、3ケ月に1回は火曜日を休日にしています(事前に休日を変更できるのがユウ薬品のいいところです)。

今日が火曜日で宅配弁当の集金日であり、たまたまいつもより配達時間が遅れたため、冒頭に述べた通り高木(仮名)さんと会えたという次第です。
高木(仮名)さんは、宅配弁当の配達という一見地味そうな仕事の中に、自分の仕事の意味・意義や付加価値を見出し、それを愚直に毎日続けているのだと思います。
私以外の何人かの方にも見守りを兼ねたショートメールを送っているようです。
今日、高木(仮名)さんに会った途端、開口一番『いつもお返事を下さりありがとうございます。一度お会いしたかったのです』と、キラキラ輝くような目で私に挨拶してくれました。
高木(仮名)さんも生きていく以上、いろいろ迷うこと、嫌なこともあるはずですが、「過去や未来ではなく、今、ここ・この時」を一生懸命に生きているという雰囲気が伝わってきました。

翻って、私はどうか・・・。
どんな目をして患者さん薬をお渡しているのか。
「過去や未来にとらわれず、今、ここを生きている」のか。
自分にとっての仕事の意味(使命・役割)とは、付加価値とは・・。
いろいろ感じさせられた1日でした。

なつめ調剤薬局

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