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これから薬局としてできること
薬剤師は薬局でお薬を渡す人、という定義が変わりつつあります。
弊社では在宅医療に積極的に取り組んでおり、医師の訪問診療に同行したり、患者様の自宅や施設にも訪問したりしています。
訪問時には、お薬を飲みやすくするための配薬やお薬の説明、経過観察、また健康相談を受けたりしています。
医師・介護職・看護師など他職種と連携を図り、患者様の情報を共有し必要に応じて最適な医療を提供できるよう努めています。
医師の訪問診療に同行することで、医師と密に連携をとることができます。
同行する以前は、25名の施設で施設担当者とのやり取りが1時間ほどかかっていました。そんなに時間をかけても連絡事項の食い違いがあり、在宅診療の日は残業することもしばしば。
そんなことも医師と同行することで互いの意向をすり合わせることができ、処方の決定や情報を共有できるようになり、やりとりがスムーズになりました。
また、お薬の管理は薬剤師が行います。
突然お薬が処方されても的確にアドバイスをすることができます。
たとえば、朝調子が悪く病院で診察を受けたところ、膀胱炎であることが判明。抗生物質が朝夕で処方されたが、施設に戻ると昼だった。
こんな場合はいつから飲めばいい?
答えは『昼に1錠飲み、寝る前遅めにもう1錠飲む』です。
このように、イレギュラーなことが起こった場合にも相談を受けてアドバイスすることができます。
施設のなかには看護師が常駐していないために、医療の面が弱くなってしまう不安があると思いますが、その部分を充実させるお手伝いができます。
同様にちょっと気になることがあっても医師に確認するのはどうだろう、と遠慮がちになることもあると思います。そんな時も私たち薬剤師を通じて確認しやすくなります。
今までのように薬局で患者様が来るのをただ待つのではなく、他職種と連携を図りながら患者様、ご家族の皆様が安心して暮らせるような環境づくりの一助に携われたら、と思っています。