NEWS/BLOG
お知らせ・ブログ
2015.02.03
未分類
妊娠中のお薬の話
こんにちは、虎や調剤薬局のYです。
私事ではありますが、ただいま妊娠9か月、来週から産休・育休をいただくことになっています。
今回は、二人目の妊娠ということもあり、はやくから恥骨痛に悩まされておりました。
時に腰痛や頭痛もありましたが、今は肩が痛いです。。。
妊娠中はいろいろな痛みが現れます。
そんなとき、痛み止め薬の助けも借りたいところですが、
痛み止め薬は妊娠中、注意の必要な薬の一つなんです。
もちろん、妊婦さんはお薬を飲むことに十分注意されていると思いますが、
湿布薬などの外用薬でも注意が必要であることをご存知でしょうか?
なぜ、痛み止め薬(NSAIDsという分類の薬)が妊娠中に注意が必要か?
それは時期により異なるのですが、
最も注意が必要なのは妊娠後期です。
胎児には動脈管という血管があり、出生後は不要で閉じてしまうものなのですが、
胎児期には肺動脈と大動脈をつなぎ、全身に血液を送る役割を一部になっています。
妊娠後期に痛み止めを服用すると動脈管が収縮し、
場合によっては胎児死亡を来たすことがあるのです。
また妊娠中期では、羊水を減らしてしまうことがあります。
そのため、妊娠後期の女性には痛み止めの飲み薬や注射薬は
禁忌(使用したらダメ!!)とされています。
一方、痛み止めの湿布薬や塗り薬については、
局所(使用した部分)のみの作用にとどまると考えられていて、
これまでは禁忌とされていなかったのですが、
ケトプロフェンという成分の痛み止めのテープ剤を使用した妊娠後期の女性で、
内服薬や注射剤と同じようになる事例があり、
ケトプロフェンという成分の全ての
外用薬(商品名:モーラステープ、セクターローション等)が2014年3月から
妊娠後期の女性には禁忌、
妊娠中期の女性には慎重投与(必要最小限の使用にとどめる)
となりました。
ケトプロフェンを含む外用薬は医師の処方箋が必要な薬以外にも、
ドラッグストアで購入できるものもあります。
飲み薬には慎重になる一方で、湿布薬や塗り薬なら大丈夫かなと思ってしまうかもしれませんが、
注意しておいてくださいね。
ケトプロフェン以外の痛み止めの外用薬については今のところ禁忌にはなっていませんが、
注意するようになっています。最小限の使用にしたほうがいいでしょう。
妊娠期間、痛みはつきものですが、お薬に頼る前に、
まずはストレッチやヨガ、腰痛などには骨盤ベルトなど、出来ることを試してみましょう!