こんにちわ！なつめ調剤薬局のHKAです。 みなさんは「経口補水液」って知っていますか？ メーカーさん曰く、「飲む点滴ですよ～！」とのこと。 商品名は大塚製薬の「OS-1」です。 今回はこの謎に満ちたキーワード「経口補水液」なるものの勉強会を潜入取材、 もとい、きちんと参加して聞いて来ましたので、紹介させていただきますね。 人は水分を汗や尿として排出します。 またその他にも皮膚や呼吸などからも知らないうちに水分を喪失します。 これが今からの季節、夏場にかけては特に顕著になるわけです。 そうすると体が自然と水分を欲することになり 「あ～、喉が渇いたわ～。水分摂らんとイカンのちゃうん？水飲も～っと！」 となるのですが、ちょっと待ってください。 ここでミソとなるのが、、 人が水分を体外に排出する場合、水分だけでなく、電解質も一緒に排出することがほとんどだそうです。 なのでですね、この状態で水だけを摂取するとですよ？確かに水分は補給されます。 ただし、体の中の電解質は少ないままなので水分で薄められた結果、電解質濃度が下がります。 水分を補給することで確かにいったんは喉の渇きが収まるのですが、 ここで人間の体が電解質の濃度を一定に戻そうと、あろうことか水分排出にかかるそうです。 その結果、また汗をかいたり、尿が出たりして結局は水分を外に排出してしまいます。 しかも体力の損耗という負のオマケつきで、、、 （汗を排出することによる水分調節には体力を消費するようですよ）。 そしてまた水だけを摂るという悪循環を繰り返すことにより、 最後にはバテてしまうこともあり得るということです。 ひどい場合は水分排出速度を超える速度で水分摂取を続けると、 水中毒を引き起こす恐れもあります。 「え～！じゃあ水分摂れんやん？どうしたらええん？」というそこのあなたに朗報です。 ここで登場するのが先ほどの「飲む点滴」いわゆる経口補水液OS-1です。 これは一般に販売されているイオン飲料よりも、 体液排出（嘔吐、下痢も含みます）に伴う電解質喪失を想定して、 より体液に近い組成となっています。 そう！本ブログをご覧になっておられる賢明なる皆様ならもうお気づきのことと思いますが、 この口から飲む液体の構成、それこそが脱水状態用の「点滴」なのです。 しかも塩分とブドウ糖の比率が水分の吸収を促すように設計されています。 実際に一緒に勉強会に参加されていた薬剤師さんは 「息子のスポーツ大会には必ず持たせて行っきょるで～。 チームメイトの分も全部買わされよるけどな(笑)」 とおっしゃっていました。 そうなんです。 さらに補足すると、この経口補水液は赤ちゃんからお年寄りまで 幅広くお使いいただくことが可能なのです。 さらにすごいことにはこの経口補水液、 「薬理と治療」という学会誌でその効果を検討した文献が発表されています。 学術的にも有効性が検討されていますので安心ですよね。 （Kyouko matsuguma et al. Jpn Pharmacol Ther 2003 31(10) 869-884） 今からの季節、ご自宅にあればイザと言いうときにも安心だと思いませんか？ 思いませんか～？？（賞味期限は製造から9か月間です） ちなみにワタクシも普段から汗をかいたときなどに愛用しています。 ただし、注意点もあります。 よくある質問が、「健康な人が摂取してもええの？」というものなのですが、 大塚製薬さん曰く「OS-1は脱水状態時に水・電解質を素早く補給できる飲料です。健康な場合に飲んでいただいても結構ですが、健康状態がさらによくなるものではありません。」 「さらに、他の飲料と比較して塩分（1.5g/500mL）が多く含まれていますので、 そのことも踏まえた上で飲んで頂くようお願いします。」とのことでした。 塩分制限などがある方は注意が必要ということでした。 注意点もありますが、それ以上にメリットも大きい商品です。 弊社グループ薬局には必ず置いてありますので、 ご不明な点は店頭で何なりとお尋ねください。 その場でお答えできない場合でもメーカーさんと随時連携を取り、 ご質問に対して回答させていただきます。 ラインナップはペットボトルタイプが500mlと200mlの2種類、 ゼリータイプ200gが1種類の合計3種類です。 ちなみにワタクシはゼリータイプがお気に入りです。 ほのかに柑橘系の味がするので飲みやすいんですよね。 ※なつめ調剤薬局では実際にスタッフがほぼ全ての商品の味見をしています。 誰かを捕まえて味を聞いていただければ、お答えできると思います。 （商品によっては試供品もあります。） 朝夕と日中の気温差が大きく、体調管理が難しい季節ですが、 どうか健やかな毎日をお過ごしくださいませ。 夜明け前の自宅にて．．．．．

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